本日はインターステラテクノロジズ株式会社についてご紹介します。インターステラテクノロジズ株式会社は、北海道広尾郡大樹町に本社をおく、液体燃料ロケット開発を行う日本の企業です。実業家の堀江貴文氏が創業に携わっており、みなさんもニュースなどでご覧になったことがあるかもしれません。
2040年には宇宙産業が100兆円規模に達すると予測されています。この産業は、インターネットのような大きなイノベーションを引き起こす可能性を秘めており、宇宙が新たな経済圏としての地位を確立することが期待されています。
ロケットは、宇宙への「入り口」としての役割を果たします。この分野では、人工衛星の小型化と民間企業の参入が進んでおり、打ち上げの需要が急増しています。しかし、打ち上げインフラの不足が課題となっています。インターステラテクノロジズは、低コストで頻繁にロケットを打ち上げることで、宇宙産業のプラットフォーム構築に貢献しようとしています。
企業情報の概要
社 名: インターステラテクノロジズ株式会社
設 立: 2013年1月
資 本 金: 1,000万円
従業員数: 140名(2023年11月現在)
事業内容: ロケットの開発・製造・打上げサービス
本社所在地: 北海道広尾郡大樹町
ホームページ:インターステラテクノロジズ株式会社 – Interstellar Technologies Inc. (istellartech.com)
創業の足跡
インターステラテクノロジズは、2005年に「なつのロケット」として宇宙機エンジニア、科学ジャーナリスト、作家たちの手によって立ち上げられました。彼らの目標は、宇宙に手が届く未来を創造することでした。当時、日本の宇宙ビジネスはまだ初期段階にあり、この分野での活動は、アメリカの先進例に比べてほとんど認知されていませんでした。
革新の一歩
2013年、会社は正式に北海道大樹町で「誰もが宇宙に手が届く未来」の実現を目指すため事業を開始し、宇宙産業における重要な一歩を踏み出しました。初期の頃から、インターステラテクノロジズは宇宙産業の未来を見据え、そのビジョンに向かって努力を重ねてきました。2019年には観測ロケットMOMO3号機が国内民間単独開発のロケットで初めて宇宙に到達し、2021年には1月に2機のロケットを宇宙に送り込むという大きな成果を上げました。

次世代の開発
現在、インターステラテクノロジズは、特に需要の高い超小型人工衛星の打ち上げを目指した「ZERO」ロケットの開発に取り組んでいます。このプロジェクトは、人工衛星開発の子会社との垂直統合と、北海道を含む日本の宇宙関連産業のサプライチェーン形成に繋がることが期待されています。インターステラテクノロジズは、低価格で便利な宇宙輸送サービスと次世代の衛星サービスを通じた「宇宙の総合インフラ会社」として、今後成長する宇宙産業を宇宙輸送・宇宙利用の両面から支え、地球の課題解決に貢献することを目指しています。

他の企業との提携について
最後にインターステラテクノロジズが進める他の企業との提携内容についてご紹介します。
みんなのロケットパートナーズとは、「宇宙産業を日本の新たな産業に」という大義の下、インターステラテクノロジズが立ち上げたパートナーシッププログラムのことです。「経済的支援」「共同研究」「技術・物資支援」「人的支援」など、42の企業・団体がその得意分野でロケット開発に参画しています。
上記、みんなのロケットパートナーズとは別に、株式会社サッポロドラッグストアーと企業コラボレーションを行っており、サツドラで「超炭酸水」をご購入いただくと、売上の1本あたり1円が観測ロケット「MOMO」の開発・製造資金に還元されます。

また、平和酒造株式会社とは「紀土( きっど) 純米大吟醸 宙( そら) へ!!」という日本酒を観測ロケット「MOMO」の燃料に添加して打ち上げる試みを行っています。添加している日本酒は「MOMO応援酒」として販売され、利益のほぼすべてをスポンサー費用として提供しています。

この記事をお読みなった企業の方がいらっしゃったら、インターステラテクノロジズとのコラボレーションを検討してみたはいかがでしょうか。